石頭楼 | hirari

石頭楼


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広尾の石頭楼で、ごま油にまみれる。

学生時代の友人7人でご飯。

テーブルが大きすぎてみんなの距離がちょっと遠くて

幹事として、うーん、ちょっと失敗だな、

と三日酔いくらいの頭で思う。


マンション買った話、

子どもの話、不況の話、

それから少し昔話。


結婚してしまった昔の彼も来ていて、

私にとっていまも思い出の中で彼は大切な人だけど、

今日なんとなく、私たちが別れた理由がはっきりとわかった。

それから、私はあれからどれだけ頑張って仕事をしたのか、

いまとなってはその仕事にささやかなプライドさえも

感じていることがわかった。

私はもう自分や自分の仕事を卑下するようなことは

一言も言いたくない。

不思議ですね。

20代の始めのころは仕事なんて一生懸命やってはみるけど、

どうでもいいと思っていたのに。

Close to you。


物事にはきちんと理由がある。

そのときにはわからなくても

手を離したのにはしっかりと理由があるのだ。

終わってしまった恋にしがみつくのはみっともないことだ。

忘れる必要はないけれど、しがみついてはいけない。

でも終わった恋が本物ならば、

もう一度出会うでしょう。

何度でも出会うでしょう。


六本木の駅でみんなと別れた後、

恵比寿で先輩たちと合流。

バーtruckで飲んでいたら、

爆音でロックが流れて、爆音の中の沈黙。

そして、いつものお店に流れたところで

私は眠ってしまったのだった。