映画memo | hirari

映画memo

チェゲバラ28歳の革命
チェゲバラ39歳別れの手紙
少年メリケンサック
チェンジリング
モーターサイクルダイアリーズ
ダージリン急行
ジュノ


チェゲバラの2本を一日に立て続けに観たら
長い旅をした後のように疲れた。
旅の途中の電車のなかのような熱い眠りに誘われて寝てしまったし。
上手に映画の世界に入り込めなかったけれど、
男の子にチェゲバラ好きが多い理由がわかる気がした。
私には革命家にはなれないな、と思う。
うううーん。
まてよ、でも私の毎日だって戦いだ。
私は世界をひっくり返すような革命家にはなれないけれど、
世界を少しでもよくしたいと願っているし、
そう思いながら毎日を過ごしている。
彼のように戦えるだろうか。
強く強く強い心を持ち、瑣末なルーティンワークに飽きず、
山を越え、谷を超え、頭をくるくる回転させて作戦を立て、
自分のやりたいことを実現できるかしら。
そしてそれは世界をよくする一端を担えるかしら。
それは本当に小さな小さな小さな革命だけれども。


少年メリケンサックは
普通に面白かった。
けどそれ以上でもそれ以下でもない感じ。
あおいちゃんもちょっと頑張りすぎかなーと思ったけど。
音楽はすごくよかった。
向井さんなんだーと納得。
峯田くんもサケロックも出てるし。
そういうディテールが楽しい。
全体の構成も悪くなかった。けど。
でもなんでしょう、さらっと忘れてしまうこの軽さ。


チェンジリングは長い映画だったけれど、
あっというまに感じた。
丁寧に丁寧に作りこまれた映画。
事実を淡々と描き、感傷に溺れない。
壮絶な話だからこそ
音楽も映像も引き算引き算で、
人生や人間の恐ろしさと少しの希望を静かに描き出す。
イーストウッドはすごいなーと思う。
いつもパーフェクトに近い映画を撮る。
人が何かを作るとき自分のイメージしたものを100%実現することは難しい。
特に映画という何百人もの人間が関わればなおさらで。
だけど彼は彼がイメージしたほぼ100%に近い形を実現しているんじゃないかと思う。
彼の映画はそう思わせるくらいいつもクオリティが高い。


ジュノはびっくりするくらいお洒落でかわいい映画。
こりゃー、これ観たアメリカの女子高生がそろって妊娠しちゃいますわ!
妊娠の重大さとかそっちのけで、まあそこが面白いんだけど、けっこう紙一重な映画だなと思った。
妊娠がテーマってよりも、女の子が妊娠という事件を通して本当の愛を見つけるまでの成長物語。
それを意識してか、ファンタジーぽく作ってて、そこがチャーミングではある。


ダージリン急行、ラブ!
なんで映画館で観なかったんだろうー。信じられん!
なにもかもがかなり好き!好き!好き!すてき!
たぶん一生の間で何回も観る!