1978年という刻印 | hirari

1978年という刻印

食事会。
中華薬膳のお店で、パレットみたいに色とりどりの野菜と
キノコと豚肉の鍋を食べた。


3次会の途中で同い年の男の子と話したときも
多分相当酔っ払っていたけれど、
その瞬間、さっと酔いが覚めて大切なことを思い出したのだった。


「SWITCHの1978年生まれ特集って覚えてます?」
よく覚えている。
たぶん世の中の1978年生まれの人たちは
みんな衝撃を受けたんじゃないかと思う。


カインのしるしのように、
1978年生まれの私たちにははっきりと刻印が押され、
いまもなおそのことを思い出させる。
ただ、私たちはおでこのそのしるしを見つけると
「何も言わなくても大丈夫。私たちは仲間だね」
と無言のメッセージを交し合う。
1978年生まれの私たちはそんな暗い連帯感でつながっている。
例え思い上がりで自意識過剰だといわれても。
それくらい1978年生まれの私たちは不遇であったし、
それをしっかりと自覚していたように思う。


デザイン史。
デザインの始まりは究極のデザインは空気椅子。
具象から抽象へ。それはデザインだけではない。アートも何もかも。
主のいない館の話。
酔っ払いの珍客。愛というより、負けず嫌いな自分にうんざり。